Next K(ネクストケイ)というサプリメントが最近オンラインショップで人気商品となっています。
K・リゾレシチンという物質を含有しているのですが、脳を若返らせるとして人気を博しています。
脳を若返らせる、と一口で言っても方法は様々あるでしょう。一時期ブームだった脳トレと呼ばれる一連の思考運動を活性化させるクイズなどや、活字を読み手で計算するコンピュータに頼らない暮らしをするなどです。
しかし、K・リゾレシチンは生理学的に脳細胞を若返らせる効果が期待されているのです。
もともと、レシチン(アセチルコリン)は脳細胞の30%を構築しており、精神疾患や認知症患者の脳内のアセチルコリンは約50 %も減少していることも判明しているのです。
人間を含む生き物の肉体の細胞膜には元々、レシチンという物質が45%以上存在しています。細胞の膜を構成する成分のひとつで、リン脂質を含む物質全てを総称して商業名でレシチンと呼んでいます。
“水と油”という比喩が存在する様に、通常の状態ではそのふたつは混じり合うことはありません。
ですが、レシチンを加えると途端に混ざり合い、白く濁った状態になります。乳化と呼ばれる現象で、マヨネーズなどはこの現象を利用して作られています。
レシチンは混ざらないはずの水と油を混じり合わせるだけでなく、触れたものを引き込み浸透させる能力もあります。この能力を細胞の膜で発揮し、私たち人間の生命維持のための代謝活動を支えているのです。
代謝が行われると栄養素を摂り込み老廃物を排出したり、ホルモンの分泌、酸素の供給等をしますが、その時もレシチンが作用し、効率よく細胞から出るごみを棄ててくれるので、細胞が元気になり若返ると言われるのです。
逆に、体内のレシチンが不足してしまうと代謝が活発に行われず、細胞に疲労と老廃物が溜まり元気がなくなります。細胞の老化はそのまま、その生き物に跳ね返るので、言うまでもなく疲れやすくなったり元気を失ったりします。
そんなレシチンを補う為にサプリメントがありますが、通常の吸収過程でレシチンを送り届けられる場所は通常の細胞だけなのです。脳には「血液脳関門」というフィルターのようなものがあり、分子量が多い物質はそこでシャットアウトされてしまいます。脳の中は脂分と結合しやすい物質の方が入り易く、また分子量が小さくないと入れないのです。お酒を飲むと酔ってしまうのは、アルコールが油と結合しやすく、また分子量が小さいのでフィルターを通り抜けられるからなのです。
細胞を元気に若く保つために必要だと分かっていても、脳には届かない。
そこで、若返り物質レシチンを効率よく脳へ届けるために作られたのがK・リゾレシチンです。
K・リゾレシチンは、大豆から抽出したエキスである(分子量1000)を、酵素分解し低分子化したリゾレシチンは、体内で吸収を高め、より早く少量で効果を上げる(分子量300~500)。
このリゾレシチンに各種ビタミンや特殊栄養素を加え、摂取後10分から15分で、脳のフィルターである「血液脳関門」を通り抜け、脳神経細胞に吸収されて、脳内ホルモンの分泌促進やバランスを取ります。
臨床試験ではアルツハイマーに効果があるという結果が出たり、自閉症の子供が回復したり、パーキンソン病が緩和したりと、脳に関わる病気に次々と光が射しているようです。
今後、より研究が進みさらに摂取効率のよい製品が生まれれば、さらに人類に恩恵を与えてくれるでしょう。
もう歳だから、と諦めるのではなく、細胞から若返るということも試してみる価値がありそうです。